あっという間の入院期間
暑い日が続いていますね。
換気の際にベランダから来る熱風に驚きます。
世間はコロナ一色ですが、私は家の中で子育て一色です。
入院期間を振り返ると、ほんと一瞬で過ぎ去りました。
コロナの影響がなく、面会が可能なら1か月だって入院していたいくらいでした。
続きです。
自分の部屋に移ってしばらくは産後の興奮と止血剤の副作用の発熱でなんだか気分が高揚してランランしておりましたが、落ち着くと一気に空腹を感じたのを覚えています。
熱を測りに来たスタッフの方に「めっちゃビール飲みたい!!」と訴えると「やり遂げた後のビールは美味しいですもんねぇ」と共感していただけました。
落ち着いてくると全身の疲労感をひしひしと感じ、翌日に壮絶な筋肉痛が待っているだろうことが予測できました。
がしかし。
子宮の戻りをよくするためにまずすべきこと2つ。
おしっこと歩行。
産後は出産の影響で尿意がなくなることがあるらしいです。
出血量も多かったため頑張って大量の水分を摂り、おしっこを作り出さねばなりません。
そして歩行。
痛み止めは飲みましたが、全身疲労とおしもの傷と骨盤の不安定さを抱えてえっちらおっちら歩いて授乳室の使い方を教えてもらいました。
妊婦、過酷です。
気分はまるで傷だらけの戦士です。
病棟を歩く妊婦さんの歩き方を見ると、産後どれくらいの日数が経っているかわかります。
ゾンビみたいに歩いている方は間違いなく産みたて。
ゾンビウォークで自室へ戻り、引き続きお茶をがぶ飲み。
スタッフの方に促された時は、まったくなかった尿意でしたが、がぶ飲みの効果あってか尿意がやってきました。
電動ベッドの機能を駆使して起き上がりコマ送りのようなスピードでトイレへGO
トイレに座るや否や、「え?ウォシュレットの水かな?」ってくらいしゃーっとおしっこが出ました。(笑)
尿意は正常に働いていることがわかりました。
下半身は当たり前ですが、血まみれ。
タオルぐらいのでかさの産褥パットを交換し、ほうほうの体でベッドへ。
しばらく寝ていると、スタッフと共にベビーがやってきました♪
次のデューティーは授乳。
おっかなびっくり、 なんとか初授乳を済ませられました。
緊張し過ぎてベビーを抱く手にさらに力が入り、明日の筋肉痛を増強させる予感。
産褥婦、めっちゃ忙しいやん!
私の入院した病院は希望がなければ、基本個室のプランです。
病院を選ぶ時、個室が基本の病院で探していました。
個室、ホントにありがたかったです。
誰に気を遣うこともなく、トイレもシャワーも個室内。
TVは好きな時間に見れるし(授乳中の時計代わりになります)、何より好きな時に寝れる!
数万円の差であれば、私は絶対個室をお勧めします。
必ず元は取れます!(笑)
入院生活を一言で言うと、我が子専用の乳母になるための研修を受けているという感じです。
自分の体がどんなに辛かろうと、ベビーをお世話するのは私。
眠かろうと、痛かろうと、わが子は乳を欲しがるのです。
頑張れ、おかん!
しかし、不慣れなおかんは失敗もたくさん。
不安定なホルモンバランス過ぎて、ベビーが知らぬ間に乳を吐いただけで泣いてしまいました。
自分でも「絶対おかしなってるやん」と気づいているのですが、涙は止まらない。
その精神状態と睡眠不足の中、ベビーのためならえんやこらとなれるのはやはり10か月を共にした戦友でもある我が子のパワーでしょうね。
退院間近のお母さんの足取りの力強いこと。
退院近くになってくると、ゾンビからかなり成長し、アシモぐらいにはなれています。
病棟に家族は入れませんが、私が病棟の外へ出て待合室で夫と会うことは可能です。
翌日に盛りだくさんのお菓子を持って夫が会いに来てくれました。
ゾンビの私の腰をずっとさすりながら何度もありがとうと言ってくれていました。
立ち合いする気満々だった夫ですが、退院まで我が子を一目もすることもできず、本当に辛かったと思います。
しかも産後1か月も離れ離れ。
夫はありがたいことに会えなくても父性が決壊しそうに溢れていますが、そうでない旦那さんもいるでしょうね。
やはりナマで見るというのは大きなことなのではないかと思います。
長い目で見れば、産まれて数か月の出来事なので大したことではないのかもしれませんが、今を生きている家族にとってはとてもとても大きなことです。
1日でも早く、いつもの毎日が戻って欲しいなと祈るばかりです。
退院の前日に、地獄の内診を済ませ(やはり傷がめちゃくちゃ痛かった)、無事に退院許可をもらえ、翌日ゾンビから新米ママのアシモな足取りでベビーを抱きながら病棟の外へ。
初めて我が子を目にする夫はとてもとても嬉しそうにしていました。
さぁ、初のチャイルドシートに我が子を乗せて、新しい世界へGO!